お母さんがハァと軽いため息をはくと、息が白く染まった。 「どうしょもなくなんか………」 『え?』 「どうしょもなくなんか無い。あなたは今でも…今も…私の宝物よ?」 『お母さん…』 「お父さんがいなくなった時…幸恵と真幸がいたから頑張れたんですもの…」 『お母さん━━…!』 思わずお母さんに抱きついたら、お母さんは少しだけ震えながら、あたしの背中を撫でてくれた。