『この子が愛しいの…』 手は自然にお腹を押さえてた。 『この子に会いたくてたまらないの…』 「幸恵…」 お母さんは、お腹に置いたあたしの手のひらを握ってくれた。 「でもね、幸恵…」 『お母さん、あたしのコト“宝物”って言ってくれたでしょ?』 「え…?」 あたしの言葉に、一瞬お母さんは固まった。 『あたしが熱性けいれんで入院した時…宝物だって言ってくれたじゃない』 「幸恵…なんでそれを…?」