「智輝!!勝手に行っちゃダメでしょ!」

『あっ………』


小さな智輝が、母親の手を引いて戻ってくるのが見える。


「もぉ〜傘もささないでビショビショじゃな………っ!?」


戻ってきてくれた…。






「だっ…大丈夫ですか!?」

智輝の母親がチビとお母さんに駆け寄る。

「救急車呼んできますから!待っててくださいね!」





『ありが…とう…』

涙をボロボロ溢すあたしを見て智輝は、少し誇らしげに笑ってた━━━。