君と君の笑顔。


あの、席替えの提案から一週間がたった火曜日。4月19日。

先輩達3年生は明日から2泊3日修学旅行らしい。だから、明日からは3日間2年生が1番上の学年だ。
なんたが、先輩がいないという事にわくわくしていた。

私は先輩という部類が大っ嫌いだった。なぜ1、2年早く生まれたからって偉そうにする先輩が苦手だった。なかにも、優しい先輩もいる。優しい先輩だけだったら、良いのに…

だから、私は3年になっても調子に乗らずいつも通り接しようと思った。

そんなくだらない事を授業中に考えていたら陸に話しかけられた。

「明日から3年いないし、席替えする事になちゃったし、2人で思い出づくりしようぜ」

私はいきなりの事に驚きを隠せなかった。陸と2人で…
とても、嬉しかった。

「2人でなんかしたい事ある?明日決めてきてよ笑」

「陸…ありがとっ」

陸が微笑んだ姿はとても、かっこよかった。



陸。大好き。