落ちていく。


その瞬間を見てしまった。


幸いと言っていいのか、地面には茂みがあって、こちら側から打ち付けられる。
その瞬間は見えなかった。


誰かに報告、の前に、確認しなきゃ、と足が前に進む。


恐る恐る、きっと彼女がいるであろう場所を覗き込む。