「翔!!?どうしてここに!?」







「たまたま通りかかったら理央の声が聞こえて来ただけ。」







翔はたまたまとか言っているけどそんなの嘘だってすぐ分かった。







私の順番より前だったのに
翔がまだこんな所にいるわけないし、







そもそももう肝試しはとっくに終わっている時間。







「ははっ!嘘つかなくても良いのに!」





嘘をつくのが下手すぎて私はおもわず笑ってしまった。






「嘘じゃねーよ!ほら、これに掴まれ。」