私たちは両想いなのに付き合いはせずあの日から壁を感じていた。
翔が〇〇県に行くこと、行けば会えないこと、全部全部美咲はわかっていた。

「まい。私翔のことすき。
でも、翔は高校〇〇県のところにいくんだって。
私そんなの耐えられない。」

「まぁ、あいつは女絡み多いから不安だろうね。」

「うん。どうしたらいい。」

まいに言われてかけるにちゃんと話すことにした。

「かける。」

「ん?」

「私のこと好きならなんで他の女の子と楽しそうにしゃべるの?
私翔が好きなのにかけるの気持ちわかんない。」

「みさき…ごめん。」

「ごめんばっかじゃわかるわけないじゃん」

「ごめん」

「もーいい!かけるなんかと付き合わない!」

「みさき…」

ほんとうにおれなにやってんだろ。
みさきを悲しませてばっかりで何もできてねーや。
美咲はおれのこと好きって言ってくれてるんだから。
もっと守ってやんなきゃいけねーのに。