待っても衝撃が訪れない。 代わりに暖かい何かに包まれた。 「?」 ゆっくり瞼を開けると…。 「!?」 目の前にいた男が私を抱き止めていた。 私はびっくりしすぎて、声が出てこなかった。 「っぶねぇ…怪我したらどうするんだよ」 心配そうな顔をして私の顔を覗きこむ男の顔が間近にあった。