目を覚ました美織は枕に顔を押し付けた。顔が熱い。泣き疲れて眠ってしまうなんて、子供みたいだ。恥ずかしい……それしか考えられなかった。
かさりと音がして、指先に何かが触れた。見れば枕元に小さな紙が置いてあった。また来るねという短い言葉。湊が置いて帰ったのだろう。
時計を見ると8時過ぎ。まさかと思ったが、障子ごしに差し込む光が目に入るのだから、間違いなく朝だ。泣くのにはかなりの体力を使うらしい。12時間以上眠っていたなんて信じられない。
「お、なんだ、起きてたのか」
部屋に入ってきた健一に気付いて、美織はそちらを見た。
「少し落ち着いたか?」
「……うん。湊くんに子供みたいで恥ずかしいところ見せちゃって、次にどんな顔して会えばいいかわからないけど」
「別にいいさ、子供みたいでも」
年上相手ならまだいい。同い年の湊だったから、本当に恥ずかしい。
「伊織も美織も、無理に大人になりすぎたんだよ」
健一は自分が中学生だった頃を思い出す。人並みに両親に反抗してみたこともあったし、友達と馬鹿なことをしたこともあった。伊織達のように落ち着いていなかったことは確かだ。
「湊も頼ってもらえて嬉しかったって言ってたしな」
余計に恥ずかしくなって、美織は布団をかぶった。布団ごしに健一の笑い声が聞こえる。
「伊織の見舞いに行くんだけど、美織も来るか?一応熱計るけど、見た感じ下がったんじゃないか」
かさりと音がして、指先に何かが触れた。見れば枕元に小さな紙が置いてあった。また来るねという短い言葉。湊が置いて帰ったのだろう。
時計を見ると8時過ぎ。まさかと思ったが、障子ごしに差し込む光が目に入るのだから、間違いなく朝だ。泣くのにはかなりの体力を使うらしい。12時間以上眠っていたなんて信じられない。
「お、なんだ、起きてたのか」
部屋に入ってきた健一に気付いて、美織はそちらを見た。
「少し落ち着いたか?」
「……うん。湊くんに子供みたいで恥ずかしいところ見せちゃって、次にどんな顔して会えばいいかわからないけど」
「別にいいさ、子供みたいでも」
年上相手ならまだいい。同い年の湊だったから、本当に恥ずかしい。
「伊織も美織も、無理に大人になりすぎたんだよ」
健一は自分が中学生だった頃を思い出す。人並みに両親に反抗してみたこともあったし、友達と馬鹿なことをしたこともあった。伊織達のように落ち着いていなかったことは確かだ。
「湊も頼ってもらえて嬉しかったって言ってたしな」
余計に恥ずかしくなって、美織は布団をかぶった。布団ごしに健一の笑い声が聞こえる。
「伊織の見舞いに行くんだけど、美織も来るか?一応熱計るけど、見た感じ下がったんじゃないか」

