【完】素直じゃないね。



そして近づいてくる高嶺の綺麗な顔。


うそ……!

また、き、キスされる……!?


近くで見る高嶺の顔は、驚くほどにかっこよくて。


それも相まって心臓はもう爆発寸前。


顔と顔の間にあった、わずかな距離が徐々になくなっていく。


脈を打つ音が、体の外に漏れ出ているのではないかと思うほど大きくて。


や、やばいっ。

心臓どうにかなっちゃう……っ。


震える手を握りしめ、ぎゅうっと目を瞑る。