「キス、は無理……!」
すると、悠月は口の端をつりあげ笑みを浮かべた。
でも、目はちっとも笑ってない。
むしろ、怒りに震えてる。
……や、やばっ!
かんっぜんに悪魔の機嫌を損ねた!
「へー。俺のキス拒否るとか、いい度胸じゃねぇかよ」
悠月の綺麗な指が、あたしの唇にふにっと触れた。
「絶対また奪ってやるからな、この唇。
せいぜい覚悟しとけよ」
「……っ」
妖艶で挑戦的な瞳に覗かれ、一気に体中の血液が沸騰してしまったかのように熱くなる。
悠月の彼女なんて、これからあたしの心臓が持ち堪えられるか心配になってきたんですけど……。


