っていうか、そんなことより。 「手……っ」 「あ」 あたしの手を掴んだままであることに気づき、高嶺の力が緩んだ瞬間、すかさず手を引っ込める。 ……び、っくりした。 手を掴まれたこともだけど、あたしと宙くんの間に入ってきたことも。 高嶺は、スクールバックを肩にかけたまま。 それは、教室に入るなりあたしたちの元へ駆けつけてくれたことを意味していた。 もしかして、あたしを庇ってくれたの……? あたしの手先は、いつの間にか震えが止まり、徐々に熱を取り戻していた。