「信じられない?」 しんと静まり返った図書室に、充樹先輩の声がそっと響く。 あたしは充樹先輩の腕の中でこくこくと頷いた。 だって、あの充樹先輩が、あたしを……? 告白なんて、初めて。 そんなこと突然言われても、実感なんてわくはずない。 「好きだよ」 再びそう告げると、充樹先輩は体を離した。 そしてあたしの肩を掴み、まっすぐに目を見つめてくる。 「俺と付き合って、つっちゃん」 「……っ」