【完】素直じゃないね。



家の中の掃除を終え、お茶菓子の準備に取り掛かる。


乃亜が喜びそうな美味しそうなお菓子はなにかないかなーっと、お菓子が入っている棚を覗いたあたしは思わず声を漏らした。


「……うっそ」


棚は見事に空っぽ。なにも入ってない。


……買いに行かないとまずい。

乃亜をお迎えするのに、これはあってはならない由々しき事態だ。


時計に目をやると、 二時。

約束は、乃亜の習い事が終わった後の夕方五時。


時間はまだある。


「よし、行くか」


可愛い可愛い乃亜をおもてなしするために、あたしは買い出しに行く準備を始めた。