【完】素直じゃないね。



「……じゃっ!」


これ以上いたら、間違いなくボロを出すと判断したあたしは、さっさとここから立ち去ろうと、片手を挙げる。


そして、教室へ逃げようと踵を返した、その時。


「──つかさ」


不意に手を掴まれた。


「んっ?」


高嶺がこっちを見てる。


なにか、とても言いたげに──。


「この前──……あー、いや、やっぱなんでもねぇわ」


「? わかった」


なんか不自然で気になるけど、約束を取りつけたことであたしはもういっぱいいっぱいで。


「じゃあ、また月曜……!」


そう言い残し、脱兎のごとくその場から立ち去った。