【完】素直じゃないね。



◇つかさside






「──見つけた」


その声とともに姿を現したのは、私服姿の充樹先輩だった。


「充樹先輩……!?」


思いがけない人物の登場に目を丸くする。


充樹先輩は、脱力するように肩をガクッと下げて、安堵の笑みを浮かべた。


「あー、良かった〜。
こんなところにいたんだね」


「なんで充樹先輩がここに……」


まだこの状況について行けず疑問を口にすると、充樹先輩が、ベンチに座るあたしの前に跪くようにして、上目遣いでニコッと笑った。

まるで、白馬に乗った王子様のように。


「つっちゃんを助けにきたんだよ」


「え?」