【完】素直じゃないね。



闇雲に歩いていたら、いつの間にか遊園地の外れまで来てしまったらしく、まわりに広がっているのは、遊んでいた時には見かけもしなかった森。


だれかにスマホを借りるにも、遊園地の賑やかさが嘘のように人が通らないため、それは叶わない。


こうしてる間にも、近くにある大時計は五時を差そうとしている。


乃亜と宙くん、きっと心配してるよね……。

このままここに取り残されて、帰れなかったらどうしよう。


激しい自己嫌悪と恐怖心に、また涙がじわっと込み上げてきた、その時。


「はぁ、見つけた……」


どこからともなく聞こえてきた足音と、聞きなれた声が届いて、あたしは顔をあげた。