【完】素直じゃないね。







それからどのくらい経っただろうか。


涙を乾かしたくてとぼとぼと歩いていたら、視界がぼやけていたせいだろうか、地面の出っ張りに気づかず、つまづいて体が前のめりに倒れた。


転ぶ……!

そう思ったのも束の間、あたしはアスファルトに叩きつけられるように派手に転んでいた。


「いった……」


立ち上がれず座り込んでいると、視界を覆うアスファルトが、ぐにゃりと歪んでぼやけた。


……惨めだなぁ。これは。


込み上げてきた涙を拭う。


そしてぐっと下唇を噛みしめ、立ち上がろうとした時、足がズキンと痛んで力が入らないことに気づいた。


転んだ瞬間、足首を捻ってしまったらしい。


これじゃ、乃亜と宙くんの元に戻ろうにも歩けない。


「最悪……」