すると、乃亜がほわっと笑って、胸の前で手を合わせた。
「良かったぁ!
つかさちゃんも一緒だったら、絶対楽しいと思ったのっ」
…………ん?
つかさちゃん〝も〟?
聞き流してはいけないニュアンスに気づいたあたしは、思わず固まる。
「の、乃亜?
つかさちゃんも、ってどういうこと?」
と、その時。
「良かったなぁ、乃亜。
『つかさちゃんと一緒がいい』って、聞かなかったんだもんな」
どこからともなくやってきた宙くんが、保護者のように乃亜の肩をポンポンと叩く。
すると、乃亜が嬉しそうに頷いた。
「へへ、宙くんとつかさちゃんとお出かけできるなんて、夢みたい」
はいいぃぃ?