【完】素直じゃないね。



顔が急速に熱を帯びるのを感じて、あたしは逃げるように資料室を駆け出た。


「はぁ、はぁっ」


先生に見つかったら間違いなく叱責を受けるほど、全力で廊下を駆ける。


そして廊下の突き当たりの階段まで来た途端、シューッと空気が抜けていくように崩れ落ちた。


心臓の音が、体全体を震わせてしまうほどにうるさい。


胸の前で、ぎゅっと手を握りしめる。


一度にいろんなことが起こりすぎて、あたしの頭と心じゃ処理しきれない。


気持ちが下げられて上げられて、こんなの荒すぎる。


……なに、さっきの……。