「平気なのかよ」
高嶺が言ってるのは、あたしの男嫌いのことだ。
この前高嶺と練習したものの、やっぱり簡単には慣れられない。でも。
「た、高嶺の方が、大事、だから……っ」
言ってるうちに、顔が熱くなる。
高嶺がはぐれちゃったら、大変だから。
そういう意味だと頭ではわかっていながらも、口にするとなんだか恥ずかしい。
高嶺が返事してくれないから、余計恥ずかしくなってきて。
お面をつけてるから、表情も分からない。
もう、なにか言い返してよ……。
顔が赤くなったのがバレないように、さっと背中を向け高嶺の手を引く。
「さっ、行こっ」


