5/5 AM10:00

都会から少し離れた落ち着いた田舎町に、美容院のような小洒落た家がポツンと建っている。

そこで彼は1人で働いている。

野崎 一(のざきはじめ)。25歳。独身。

職業「夢師」

好きな夢、過去見た夢の続きを見させる全国でも数少ない職人だ。

職人と言っても、アートのようなきらびやかさはない。
色々な薬を配合してその人にあった小さなカプセルを作るのだ。

「うん。今日も美味しく出来た。」
今日も彼は白衣を着て、お洒落な音楽を流し自分の入れた珈琲を飲みお客様を待つ。

ピンポーン

どうやら今日のお客様が来たみたいだ。