でも私はこれから高校生になる。
わざと、中学校から遠い高校を選んだ。事件のことで囲まれたりしてあの中学には嫌な思い出しかないから。
「お母さん…お父さん…いってくるね」

桜坂高等学園。
ここら辺では1番校舎が広く、新しい。制服もそれなりに可愛くて、今結構人気を誇ってる。
「友達ひとりぐらい作らなきゃ!高校ではやることいっぱいやるぞ!!!」
ドンッッ
「あ…すみませ、ん」
ちょっと控えめに謝る。
目の前には大きなお団子を作って、まんまるな目を輝かせてる可愛い女の子。
「もしかして、、颯希ちゃん?」
「えーっと??」

中学の友達はここに入学してないはずなのに…どうして私の名前を、、?
「小学校同じだったよね!芳賀彩純!(はがあすみ)」
「えっ、懐かしい!彩純ちゃん途中で転校かちゃったから…」
「ね〜ここら辺の中学に通ってたの」