うっすらとカーテンの隙間から光が射す。
むっくりと起き上がると、制服をハンガーからとった。
「おはよー…」
私が言った言葉には誰も反応してくれない。
今日から高校性になる私、如月 颯希(きさらぎはやき)。家には誰もいない。

お母さんとお父さんは二年前、仕事場に無差別殺人の逃亡中の犯人がきた。
2人は弱くてなにもできないのに、捕まえようとし、抵抗したが手に持っていたナイフでめった刺しにされた。
お兄ちゃんは結婚し、今はどこかでくらしているらしい。でもお兄ちゃんは私を兄弟なんて思ってもないと思う。