それから、俺たちはよく話すようになり、お互いを名前で呼び合うくらいになった。

もちろんその当時俺はすでに愛のことが好きだった。

けど向こうはそんな俺の気持ちなんて知るはずもない。

彼女は普通に笑っているだけだが、
こっちがどれだけ平静を装うのが大変かわかっていない。

それからはもっとうまくなって、またかっこいいねって言われたい!
という、なんとも下心丸出しな理由で練習に励んだ

それが吉とでたのか、年明けからはスタメンに固定され、どんどんうまくなっていくのがわかった。

今ではバスケは2人ともやっていないが、その理由の1つは愛がバスケ部に入らないといっていたから。というのもある

高校も、志望校が決まっていなかったのもあり、愛の志望校を聞いて一緒の学校に行こうと思った

案の定頭のよくない愛は地元の高校の志望だったので、俺も推薦や声をかけられていた私立を全て蹴って、しかも高校のランクを落とす!という俺を止める先生や親の忠告を無視してまで愛と同じ高校に進んだ