俺がその人を好きになったのは中2の冬ごろ。

当時やっていたバスケ。身長が伸びるかもとか思って始めたけど意外や意外、才能があったらしく、もともと強かったその中学校でも最高成績の県ベスト4に入った時のスタメンだった。

そんな男子バスケ部の隣のコートで練習していた女子バスケ部のこれまた最高成績の県ベスト8にはいる強さのチームのガードをしていた、清河愛。

彼女がまぎれもなく俺が3年間思い続けている女の子だ

当時バスケ部は男女共監督が同じ人で、練習が合同で行われることも少なくなかった。

ポジション別の練習になると、小さかった俺も当然ガードだったから一緒のメニューをこなす。

その時はただがむしゃらに練習していた


頑張って頑張って1つのメニューをこなし、小休憩に入った時だ。

清河愛の方から
「河合くんすごくてうまくてかっこいいね!」
と、最高にかわいい笑顔で言われた

この時かっこいいなんて初めて、しかもめちゃくちゃかわいい子に笑顔で言われた俺は、真冬でめちゃくちゃ寒かったはずなのに、体の中から沸騰したような熱さを感じたのを覚えている