母「莉桜~、あなた随分暇そうね」

莉「うん、かなり暇」


テキトーに母さんの声掛けに返事をした

愛読書であるシェイクスピアの本を読みながら


母「それじゃ、暇を持て余している莉桜に朗報よ」

莉「朗報?」


本を閉じて、母さんの方に身体を向けた


母「葛城高校って知ってるわよね?」

莉「全国屈指の不良校でしょ?
  その高校がどうしたの?」


私は、なんとなく言われることを想像しながら

母さんの答えを待った


母「葛城高校に転校しなさい
  まぁ、今はニートだから転校ってのも
  おかしいんだけどさ」

莉「転校・・・・私が?なんで?」

母「暇なんでしょ?だから、学校に行って
  青春しなさい
  理事長も担任も莉桜の知っている人だから」


知ってる人なんだ・・・・誰だろ・・・・