~椿紗~

俺たちは地図に記されたところに身を隠した

莉桜の言う通りかなり見晴らしのいい場所で

雪羅の倉庫がよく見えた

会話とかも聞き取れるようにしてくれてるみたいで

倉庫内の全容を知ることができた

最初は・・・・・我流だけか

俺はまだ気づいてなかった

雪羅側に幹部以上がいないことに

それに気づいたのは間もなくしてからだった


海「ねぇ、雪羅下っ端だけじゃない?」

胡「そういえば・・・・そうね」


雪羅の幹部は余裕そうに壁に寄りかかって

下っ端たちを見ていたんだ


奏「あの危険な我流を下っ端だけで?」

燈「そんなことできるのか」


俺たちは雪羅が強いと知りつつも、どこか

半信半疑だったのかもしれない