「―俺さ。…よく夏音さんの事考えるんだ。」
『えっ―』
「…顔見たいなとか、今何してんのかな?とか…色々考えるんだけど…なんでこんな気になってんのか自分でも訳分かんなくて…。花見の後とかもずっと夏音さんの事が頭から離れないし…もう少し一緒に居たかったとか色々―。」
なんだろう…なんか少しずつ鼓動が早くなってきた。
「夏音さんの元彼事件とかあって心配だったのもあるけど、その前から気になってた。でも…変に意識し過ぎて自分の欲にも、気持ちにも蓋をしてた。」
『………。』
自分の浴衣の裾を軽くきゅっと握って彼の言葉に耳を傾けるうちに更に鼓動が速くなる。
「そのうち、竜さんの存在知ったり楓やマスターや常連の客と仲良く話してる所見てたら…胸の中がザワついて…気にしないようにしてたんだけど、俺には無理で…全然解消出来なかった。」


