メープル*パンケーキ【1巻】


早速目の前を歩く人混みの中に足を進めてはぐれない様に冴木君の横を着いて歩く。
時々お互いの指先が振れてドキッとしたりするけど、それは私だけで冴木君は涼しい顔。
そんな時、また指先が触れ合って―

「夏音さん、さっきからくすぐったいから手掴んでいい?その方がはぐれないだろうし。」

『えっ…うっ、うん…。』

そう返事をした瞬間に何の躊躇いも無くきゅっと痛くない程の力で繋がれ…おまけにグイッと引寄せられて少しだけ体温が上がったみたい。

然り気無く彼の横顔を見上げて盗み見ると、

「…ケバブ、ケバブは……」