『喉渇いた?麦茶持ってこよっか?』
「ううん…違う。…最近全然夏音さんと話してないから…ちょっと話したいなって思って。」
仰向けになっていた体を横向きに起こした事によって、お互いの視線が向き合う。
『…あはは。…りりあちゃん、冴木君の事大好きだもんね。美男美女カップルって感じだよ?』
「…………。」
ちょっと皮肉な言い方だったかもしれない。…自分とりりあちゃんを比べて…また自分の中で敗け宣言しちゃった。
一人自己嫌悪になっている私の目の前の彼は仏頂面でじっと見詰めてくる。
そんな彼に戸惑いながらも私は潤んだ瞳を見詰めた。
『……冴木君?』
「そう見られちゃってるんだ?困るなぁ…それ。俺の中では、ただの幼馴染みって認識しか無いんだけど。恋愛対象に見れないし。」


