メープル*パンケーキ【1巻】


調理に熱中する事、小一時間。

『―よしっ、完成っと。』

ガスの火を止めてベッドに視線を向けると、あどけない可愛らしい寝顔をさらけ出してよく眠っていた。

「……スピー…スピー……。」

誘われる様にベッドサイドに腰を下ろして、その顔をそっと覗き込む。
…熱中症?それとも風邪?仕事中は全然体調悪そうに見えなかったのに…。

『………あ。』

ううん、体調悪そうに見えた瞬間があった。
仕事終わりにカウンター席に座って目を閉じていた時―なんかちょっと違和感を感じてた。

もしかしたら、ずっと…。

『辛いのにずっと我慢してたんだね…。』