その声にハッとなって彼に視線を向けると冴木君も同じように私を見ていた。
すると人差し指を突き立てて、
「居留守ね…♪」
とイタズラな笑顔を向けてきた。
『う、うん…!』
居留守で良いの?ちょっと戸惑いながらも頷き返した。しばらくの間、りりあちゃんの喚く声が響いてたけど…あまりに騒がしかったからかな?管理人の人が注意…というか軽く脅しがかかった警告を聞いて速やかに退散したみたい。
「行ったね♪…っはぁ~あ…。」
『あはは…。でも…りりあちゃん、冴木君に夕飯作りに行くって…。』
「え―?」
『…さっきスーパーで会って…幾斗にご飯作ってあげようと思ってって言ってた…。』
「………。」


