胡麻油の良い香りがほのかに鼻を刺激して空腹感を更に増大させる。
(このまま居たらお腹鳴っちゃう!)
鳴りそうになるお腹にキュッと力を入れて平然を装い、挨拶をしてお店を後にした。
そして車に乗り込んで不意にミラーの中の自分を見た時、絶望したと同時に恥ずかしさが込み上げてきた。
『…パンダみたい…。』
ただでさえ仕事中に汗をかくのに先程ゴシゴシと擦ってしまったからか、アイラインとアイシャドーが伸びて目の周りが茶色に滲んでいる。
(…これは一回自宅に帰ってメイク直して買い物に行かないと…!)
そう思い立ち、即座に車を発進させ自宅へと向かった。


