『話が…凄く逸れちゃって…ごめんなさい…。楓さんの話だったのに……。』
「ううん、大丈夫だよ。…話してくれてありがとね。しかしまぁ、やっぱり夏音ちゃんを採用して良かったなぁ♪」
『えっ…』
思わぬ返答に驚いた私は俯いていた顔を持ち上げ、藤枝さんの顔を見上げた。
重々しい話をした後なのに彼の表情はなぜか清々しくて…。
「ん?だって、ちゃんと後取らなきゃって責任感持ってるじゃない。その内面的な考えって仕事にも反映されると思うんだ。…俺の勝手な解釈だけどね♪」
カウンター席に両腕を突いてもたれ掛かると私の顔を覗き込む体勢になって、距離がグッと近くなった。


