メープル*パンケーキ【1巻】


突如入り口の扉が開いたと思ったら見慣れない長身の男性が一人、お店に足を踏み入れてきた。
お客さんかな?今は休憩時間ですって伝えなきゃと思い、口を開こうとしたその時、私より藤枝さんの方が早かった。

「―あれ、楓!どーしたのよ~?仕事来るには早いんじゃない?」

楓……?もしかして冴木君の天敵の?

「どうも♪…最近幾斗坊やに可愛い子ちゃんが引っ付いてイチャついてるから、それを報告したくてさ♪」

私に軽く挨拶をすると当然の様に隣の席に腰を下ろしてきて、藤枝さんと話し始めた。
特に口を挟む事をしないで然り気無くこの人を観察してみる。

鼻筋が通って高い鼻、切れ長二重の目。眉毛なんてバッチリ過ぎる位に手入れされてて。
服だって高そうなブランド物で固めてる。