ちょっと悶々とした一瞬があったけど、一生懸命伝えてくれる姿が妙に可愛くて笑顔で私は頷いていた。 『連絡先交換しようっ』 さっきまでの恐怖心はどこに行っちゃったんだろう?すっかり晴れ晴れしちゃった。 今思えば…冴木君には助けられてばかりで、私は何もしてあげてない。 しょうが焼きを作ってあげた位だ。 私も何か恩返ししなきゃ!! 何が出来るか考えようっと。 新たなる決意を胸に固め拳を握りしめた。