そう聞かれて軽く肩を回したり背伸びしたりして確認してみたけど特に痛みは無くて、笑顔で頷いた。

『大丈夫みたい…♪』

笑顔で彼に頷いて、壁にかかった時計を見上げると時刻は21時を過ぎていて、窓の外は当然ながら、辺りは真っ暗。

『もう…こんな時間なんだ…。…ごめんなさい…私帰るねっ』

今ここに居るのは車で来たわけじゃない。
…帰りは歩いて帰るしかないよね…。

あっ、でもタクシーがあるじゃん!!
そう考え財布の中身を確認すると…

『無い……。さっきスーパーで買い物したから…。』

「どうしたの??何か盗まれたりとかした?!」

『ううん!…帰りのタクシー代あるかなと思ったら無くて…。でもATMで―』