大あくびの後、しょぼしょぼした目を擦りながら松岡さんが眠る向かいのソファに腰掛けてマスターの帰りを待った。 睡魔と戦いながら待つこと約30分。裏口が開く音がした。 「ただいま~。」 「お帰りー。」 「夏音ちゃんはまだ起きない…か。」 「うん。」 然り気無くマスターに視線を送ると安心した様子で彼女の寝顔を見詰めてる。