「一応、ブランケット持ってくるね?ちょっと待ってて?」 薄く瞼を開けると慌ただしい様子で事務所から出ていった。 『…ちょっとだけ…ちょっとだけ寝よう。…また起きれば良い…よね…』 自分に言い聞かせる様に呟いたけど、完全に睡魔に負けてしまいソファに横になってそのまま爆睡してしまった。 眠りに就く寸前。 肩や膝に温かいブランケットの温かさと、 優しく髪を撫でられる心地好い感覚を合図に意識を失った―。