そんな彼の言葉を聞いて、ただ彼の名を呟くだけしか出来ない。 それに今、こんなに近くの彼の顔を見ても怖いだなんてちっとも思わなかった。 彼の目が凄く綺麗で…それに見とれていたのかもしれない。 「…だから…その…もう少しここに居てよ、お願い。」 『…居ても良いの…?』 「当たり前じゃん。…ちゃんと距離取るからっ!」 そう言うと再び部屋の隅に移動して、小さいテーブルとパイプ椅子でバリケードを作って、自分を壁側に閉じ込めた。