しかしその後にふっと笑ってこう言った。 「―そうだよ。…俺は怖くないから。」 掴んでいた手をそっと放して2、3歩程下がると俯き加減で口を開いた。 「…俺、こういう時どうやって接して良いか分からなくて…今凄くテンパってて、どんな言葉掛けたら良いのかとか分かんないんだけど…」 『……大丈―』 大丈夫。 そう言い終える前に彼は再び私に向き合い、真っ直ぐ目を見てはっきりとした口調で言い切った。 「でも今、松岡さんの事を1人にさせたくない。」 『冴木君っ……。』