「―しかしまぁ…アパートの場所を特定されたのは痛いな…。」 「……うん」 本当にそう。……今夜だって帰りたくない…。 二人の会話に耳を傾けるだけで…何も考えられなくて、自分で自分の腕を握り締めた。 「ふぅー。…こうなった以上あの手しか無いな…」 「あの手?」 この時一瞬だけど藤枝さんの瞳の奥がキランと光った様に見えた。 そして次の瞬間、この人はとんでもない言葉を口に出したのだ。