震える手でカップを持ち上げ、口元で少し傾けると甘酸っぱいけど優しい味が口に広がっていく。 「…どう?」 『美味しいです…』 「良かった♪…お~い幾斗、何そんな端っこに居るんだよ?こっち来なさいって」 「…でも…あんまり近寄らない方が良いかなって…男が側に居るのって今まずいでしょ …?」 見ると冴木君は何故か事務所の隅に壁に背中をぴったりと付けて張り付いている。 「…確かに…!いやぁ~そこには気が付かなかったなぁ!俺も幾斗の方行く!」