ここはもう安全な場所なんだと、体が認識したのか動悸が少しだけ治まってきた。 数分車を走らせると見慣れたお店が目に入ってくる。 「―到着♪行こう。夏音ちゃん」 『はいっ…』 車から降りて裏口に回り込んで鍵を開けると事務所に足を踏み入れた。 「ただいまー。幾斗、居るー?」 「お帰りっ!遅かっ……た…ね―」 『…こん、ばんは…』