メープル*パンケーキ【1巻】


「辛かったね。…大丈夫?」

ポンポンと軽く頭を撫でる手は大きくて優しくて…更に涙を誘う。

「助けるのは幾斗じゃなかったのが唯一の惜しい点かな?」

『そっ…そんな事…!』

「ふふっ、ごめんね。今はからかってる場合じゃないよね。」

その場から本当に少し歩くと、黒のセダンの高級車が1台停められていた。

傷が付かない様に慎重にドアを開けて車に乗り込む。

エンジンを掛けると芳香剤の甘い香りが鼻をくすぐった。