そう思い立ち、後ろを振り返って一歩踏み出すと数十メートル先からこちらに向かってくる白いセダンの車が見えた。 足を止めて運転席を確認すると、間違いなく先輩で笑顔で手を振っている。 私も彼の車に駆け寄って助手席に乗り込んだ。 「お疲れっ、ごめんな急な誘いで。」 『突然過ぎてビックリしたし、私の職場がどうしてこの辺りって分かったの?』 片手でハンドルを握り、器用に運転しながら楽しそうに答えた。