藤枝さんはにこっと一瞬笑うと私の肩を掴み無理矢理また椅子に座らせた。 「ちょっと待っててね。紅茶淹れてくるから、帰らないでね♪」 そう言うと厨房へと歩いていき、何やらグラスやら氷を用意している音が聞こえてきた。 ……今帰ったら面接は放棄した事になるって意味だよね―? 自分から不採用にしちゃうって事になるのは嫌だ!! …ちゃんとご厚意を受け取ろう…!