陽気に言ってるけど、私はお店の邪魔をしたくない一心で帰り支度を始める。 『でもっ…オープン前の仕込みがあるし…お邪魔ですので…!失礼しますっ』 バッグを抱え込み、邪魔にはなるまいと早々と退散しようとしたけど…藤枝さんは静かに私を制した。 「…緊張し過ぎて喉カラカラになってるでしょ。…酸素不足になってぶっ倒れちゃうよ?」 『えっ…』 「紅茶飲み終わるまでが面接だから、そのつもりで♪」