足元に地中から這い出ていた木の根の存在に気付いたのは、つまずいてからだった。 「っ?!」 体のバランスを崩し転びそうになった時―派手に転ぶのを想定していた。 しかし、次の瞬間私は彼の腕にしっかりと抱き抱えられて転倒を免れる事が出来た。 反射的に私も彼の胸にしがみついてバランスを取り戻す。 安定したのを確認してしっかりと地面に足をついた。